「おとうさんスゴイ!」と褒められるかも?しれないコーナー
== 障子を張ろう!の巻 ==
オヤジ的難易度 ★★☆☆☆ 難易度2
障子貼りの手順を簡単に書くと
障子戸を外す→障子紙をはがす→桟の汚れを取る→のりをつける→障子紙を貼る→へりの紙を切る→障子戸をはめる
それでは画像をふんだんに使って順を追って説明します
■障子戸を外す
※いきなり外さない事!
障子戸は敷居のサイズに合わせて寸法が違う事があるのでいきなり外さないでください
外した場所が判るように障子戸の見えない所に番号なり名前なりを外しながら書いておいて下さい
(鉛筆がいいかも)
外し方は障子戸の両端を手で持って上(鴨居)へ持ち上げます、下(敷居)に隙間が出来ますから手前に引いて
障子戸を外します
外れない場合はどうしましょうか?
鴨居が下がって来て障子戸が外れない場合は誰かに鴨居を持ち上げてもらって障子戸を外しか方法がありません
それでも外れない場合は無理せず建具屋さんに相談しましょう
(無理して障子戸を外しても敷居に戻せない可能性があります)
また無理に外すと、はめる段階で障子戸がゆがんでしまい破れたりはがれたりする事があります
※オヤジも糊が半乾き状態で無理矢理押し込んで障子戸がゆがんでせっかく貼った障子紙が全部はがれた事があります
多少固い程度なら障子戸の上下を削ってやれば収まりが良くなると思いますが、
これも無理せず建具屋さんに相談する事をお奨めします。
障子戸の調整も自信があれば挑戦してみてください
(責任は取れませんので悪しからず、オヤジは今度外したらやってみるつもりですw)
■障子戸の並び順
通常の障子戸の並び順は、柱の間が2枚障子戸のタイプの場合、右側が手前で左側が奥の構成です 右の図は上から見た感じです (俯瞰図) |
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柱の間が4枚障子戸のタイプの場合は左から奥・手前・手前・奥の順になります | ![]() |
戻す場所がわからなくなったら参考にしてください
障子戸も奥と手前では敷居と接する部分の位置が違うので外した時に確認してみてください
奥と手前の障子戸を2枚合わせた状態で敷居のレールの位置に合えばOKです
※とにかく慌てて外さないで良く観察してから外すのがコツです
敷居から外して張替え前の障子戸の画像です、これを貼り替えて行きます
■古い紙をはがします
よく障子紙をタオルとかでぬらせとか書いてありますが、水が垂れて室内でやるにはちょっと向きません
オヤジは下の画像のように霧吹きで桟(のりが付いている箇所)を重点的にぬらして行きます
ぬらしてすぐはがし始めてもうまくはがれません、前ののりがとけるまで少し時間を置いてから
はがし始めましょう
紙を引っ張らなくてもはがれて来る状態が理想的です
無理にはがしても後の掃除が大変になるだけです、再度ぬらすかもう少し待ちましょう
※前回使った のり の具合(材質)ですごくはがれづらかったりもしますが、
剥がさない事には先へ進みません・・・そんな時
楽に剥がせるようになる剥離剤(のりをはがす薬)もあるようです、
どうしてもはがれない時は使ってみたらいかがでしょうか
屋外で障子戸そのものに水を掛けてブラシ等でゴシゴシするのが簡単ですが
障子戸が痛んで障子戸の桟がささくれ状態になって出来上がりがキレイになりません
面倒でも古い紙は丁寧にはがし、桟の掃除もかねて残ったのりも濡れ雑巾でキレイに拭いていきます
画像のように破れている場合にはそこからはがして行けばよいのですが穴があいていない状態の障子は
裏から紙をそーっと指で押してはがしてやります
桟に古い のり が残っていたり掃除が不十分だとせっかく新しい紙を貼っても桟のところからシミが出てきます
また障子の桟がぬれたままでもシミが出来る原因になりますから、ぬれた障子は部屋の中で十分に乾かします
※ぬれた障子戸を日光を当てて乾かすと変形しますのでご注意下さい
古い紙をはがして掃除する工程が障子貼りの一番のキモです、
早く紙を貼りたい気持ちをおさえつつ、キレイになるまで頑張りましょう
下の画像は古い障子紙はがしと掃除が終わった障子戸です、上に乗っているのが今回貼って行く障子紙と のり です
・ あらかじめ障子戸の幅を測っておいて障子戸に合った幅の障子紙を購入してください
・ 障子戸の高さも測ってからホームセンターへ行きましょう(足りなかったり余る無駄が減ります)
障子紙もピンからキリまで(高いのから安いのまで)画像の障子紙は一番安い紙です
ナイロン樹脂が入って破れにくい障子紙(結構高い)なんてのもみたいですが
障子なんていずれ破れるもんですから安い紙で十分?
破れたらまた貼ればいいんです(障子貼りがどんどん上手になれますよんw)
※障子紙はいっぱい種類がありますのでお好みで選んで下さい
実際には障子の貼り替えなんて破れたりしなければやらないと思いますけど、ホームセンターの宣伝文句に
障子紙はニオイ・ホコリを吸い込んでいます、毎年障子紙を貼り替えて衛生的にしましょう
と言うのがあり「へ?!そうなんだ?」と関心しました・・・でも破れるまで貼り替えませんね(笑
■紙の大きさを決める
いきなり のり を塗らないで下さいよ?!!(笑
下の画像のように貼る紙を障子に合わせて長さを決めて切って行きます(すこし余裕をもって長めに切っておきましょう)
障子紙を買うと画像のように仮止め用のシール(画像では障子紙の上に乗ってる小さい紙)も入ってくると思いますので
上2箇所(画像では奥)仮止めシールで止めて障子紙を障子の上に実際に伸ばしてみて少し長めにカットしておきましょう
仮止めのシールが付属してこなかった場合はセロファンテープでかまいません
要はのりを塗ってから紙を伸ばした時に外れなければなんでもOKです
画像のように仮止めシールを貼った側へ障子紙を丸めておいてから桟へのりを塗って行きます
■のり付け
いよいよ桟にのりを付けて行きますが最近は画像のように便利なチューブ(容器)に入った のり が売っています
しぼりながら移動するだけで簡単にのりが塗れます
※塗りすぎに注意
このタイプののりは桟全面に塗る必要は有りません、少しのりの厚みがでますので桟の幅の半分もあればOKでしょう
のりに説明書きがあるので読んでください
オヤジもこののりを買うまでは障子用の のり を溶いてハケでペタペタと塗ってました
時間の短縮にはもなりお勧めなのですが・・・
まだこの のり を使った障子紙をはがした事がないので、次に貼りかえる時が結構心配だったりしますw
■丸めた紙を伸ばす
全部の桟と枠にのりを塗ったら、仮止めシール側に丸めてあった障子紙を伸ばしてきます
特に引っ張ったりする必要はありません、桟の上をコロコロを転がしながら伸ばしてくる要領です
桟と枠の上を指で押さえるようにして桟と紙を密着させます
のりが付いてぬれた状態の障子紙は破れやすいので無理に引っ張ったりしないようにしてください
画像の状態で枠ののりが少し乾いて来るのを待ちます
■余り紙のカット
下の画像のように枠ののりが乾いてきたら(紙が白っぽくなる)余分な紙を切って行きます
画像のようにヘリに沿わせてカットしていく便利グッズと先が丸くなって紙が破れずらいカッターナイフが
あると非常に便利ですが無ければ下の画像のように鉄製の定規でもOKです
今回は便利グッズの「万能障子定規」が今回は万能ではなかったらしく障子のミゾに合わなかったので
鉄製の定規を使って切りましたw
■完成
定規を使い余りの4辺を切れば完成ですが、切る作業が一番難しいかも知れませんね
切る場所は枠に幅5?6mmへこんだようになってますのでそれに合わせて切っていきます
のりがあまり乾かない状態でカッターを使うと切れずに障子紙がクシャっと寄ってしまったり
乾きすぎると切って余った紙が剥がれなかったりして苦労します
※角を切るときは角から切り始めずに角に終わるように切ります
最初から障子紙を障子戸のサイズぴったりにきっておくとかの方法もあるようですが
オヤジにはこの方法が一番確実なような気がしてます
のりが完全に乾いたら 障子戸にメモした位置にもどして完了です
乾燥してもシワがよったりハリが足りないような時は霧吹きですこし霧を吹いてやります
乾燥させればパンパンに張りますので程々にしましょう
さぁこれであなたも障子が貼れますね!
ご家族 、奥様に喜ばれる事間違いなし!
失敗しても大丈夫なように多めに障子紙とのりを買ってあれば精神的にも落ち着いて貼れますよ
あまり上手に貼ると近所から注文が来るといけないので程々に(んなこたぁないか?)